現在の業務について教えてください
今年度から工事監督支援業務、行政事務補助業務の管理技術者をしています。 担当者技術者へのアドバイスをはじめ、業務ごとの作業量や勤務時間を管理して、担当技術者のワークライフバランスが確保されるように努めています。
ティーネットジャパンに入社して、受注者から発注者側の立場になり、発注者の求めるものを理解できるようになるまでには、数々の失敗がありました。
工事受注者の立場では、ある程度工事の決まりごとに則って業務を行っていけばよいのですが、発注する側にも想像以上に管理する項目があって、チェックが必要なんだと感じました。
「これをやってください、守ってください」という言う立場になって、「それぐらいいいじゃないか」と言われることもありますが、それもわかるのですが、やっていただかないと困るので、いまさらですが、受注者側だったときに勝手を言ってしまって申し訳なかったと反省しました。
実は、発注者側になった当初は偉くなったような勘違いをしていた時期がありました。
その頃はわからないことを「わからない」と言えなかったんです。仕事をしていく中で、発注者側ではあるけれども、発注者ではないことを自覚して、発注者にとってもプロでなくてはいけないし、受注者さんにとってもプロでなくてはいけないと思うようになって、本来知っていなければならない知識に関して、知ったかぶりをせず、わからないものはわからないと素直に言えるようになりました。また、発注者支援業務には幅広い知識が必要なため、しっかりと勉強し直して必要な知識を習得するために努力しました。
管理技術者にステップアップしたSTさんの業務風景~オンラインで打合せ
これから取りたい資格やキャリアプランを教えてください
「土木施工管理技士1級」資格は、入社後1年ぐらい経った頃に取りました。
今後の資格に関しては、空撮などの依頼に対応するためにドローンの一等資格「一等無人航空機操縦士」を取りたいと考えています。ドローンはエリアによって国土交通省航空局を通じて、飛行計画を申請して許可をとるのですが、資格をとると煩雑な手続きがいらなくなるんです。
キャリアプランとしては、現在入社8年目になりますが、ずっと地元の気仙沼市で仕事をさせていただいているので、まず管理技術者としての仕事をしっかり身に付けてから、将来的には、全国を飛び回りたいなとも考えています。
STさんがドローンで空撮したリアス式海岸にかかる丸虹(気仙沼市)
発注者支援業務の「やりがい」は?
実は、仕事でドローンを使ったことがきっかけで自分でも購入したのですが、それで撮った写真が気仙沼市の広報の表紙になったりしましたし、支社登録のドローンパイロットになって、自分の撮った写真が国土交通省のポスターや冊子などに使用されたことで、とてもやりがいを感じました。
常に自分をアップデートしないとついていけない現在の環境にはとても充実感があります。 どうしても自分で「これぐらいでいいか…」と線を引いてしまいがちで、自分自身「何か変わらなくちゃいけないな」と思っていたところに管理技術者を任されることになって、とてもありがたかったです。
とはいえ、こんなに大変だとは思っていませんでした(笑)。それでも地元・気仙沼市の工事に携われることにもやりがいを感じていますし、充実した毎日を送っています。
入社してから印象深かった仕事は?
気仙沼で東日本大震災の津波でボロボロになった橋を壊すという仕事で、そのままにしておくと危ないので「壊して架け直す」という工事です。 私自身学生の頃は、何か地域や公共の仕事をやりたいと勉強してたはずなのに、ティーネットジャパンに転職するまでは全然違う業種をしていましたので、昔やりたかったことに近いことができていると感じました。しかも、地元の暮らしに直結する仕事ということで、印象深いですね。
転職して成長したこと、仕事への意識の変化について教えてください
ティーネットジャパンの社是に『かんがえろ、やってみろ、みんなのために』とありますが、実際にその通りだなと感じます。 常に他にも良い方法がないかを考えて実践し、失敗も経験して別の方法を模索し、挑戦してみることの大切さを学びました。
今や趣味にもなっているドローンについても、仕事で初めて触れたときは不安でしたが、そこから業務に活用できるようになり、発注者からの評価にもつながりました。ドローンを通じて、趣味を楽しむために一生懸命仕事に取り組むという良い循環も生まれています。
休日や残業の状況はいかがですか?
前職は管工事を行う設備会社で、土木業務を震災を挟んで10年ほど行っていましたが、建設業界によくある労働環境の問題で、残業が多くて休みもないような状態でした。ハローワークで紹介いただいて転職の際、「ティーネットジャパンは待遇面がいいし、土日も休める」という説明を受けたのですが、正直信じてはいなかったです。
実際に入社してみたら、土日祝日、ゴールデンウイーク、お盆、正月などしっかり休めていますし、有給休暇も取りやすいです。残業に関しては、担当する業務によって異なりますが、工事監督支援業務の場合は1月から3月にかけての年度末が繁忙期になります。その間は残業が多くなる傾向ですが、それでも月平均30時間ほどで、建設業界では少ない方だと思います。
管理者の立場からも有給休暇取得を推奨しています。各自抱えている仕事はありますが、他の業務に影響を及ぼさない限り、休暇を取ることはまったく問題ありません。私自身もライフワークバランスを重視しています。
私自身、実は今年も、八幡平の「ドラゴンアイ休暇(自称)」をいただく予定なんです(笑)。
※「八幡平ドラゴンアイ」は、秋田県と岩手県にまたがる八幡平(はちまんたい)の頂上付近の鏡沼で見ることができる絶景です。雪と氷、さまざまな自然条件によって開眼する、神秘的な龍の瞳のような絶景。(下記、STさん撮影の写真参照)
STさんが休暇中にドローンで空撮した八幡平(岩手県/秋田県)のドラゴンアイ
働きやすさや社風について、どう感じていますか?
担当技術者としてそれぞれの業務に配属される場合、基本的に仕事のやり方は個人の裁量に任されます。現場が違うので会社全体としての雰囲気はわかりにくいかもしれませんが、とても風通しがよく自由な働きやすい社風と考えて問題ないと思います。
ティーネットジャパンでも女性技術者の方々が増えてきています。 私が担当する業務も女性技術者さんが3人いらっしゃいますが、みなさんとても雰囲気よく仕事をしているように思います。
福利厚生についてはどう思いますか?
福利厚生として一番良かったと思えるのは、企業年金の一環として確定拠出年金を行えるところです。
これは、自分の給与から拠出して、将来自分がもらえる年金を積み立て・運用できる制度です。これはとても良い制度だと思うので、みんなに勧めています。
ティーネットジャパンに
転職を検討されている方へ
ティーネットジャパンは私たちのあたりまえにある日々の暮らしを守り、支えています。 後世に残る大規模プロジェクトから生活に直結するインフラ、増える自然災害からの復旧・復興支援まで、さまざまな規模と分野で支援を行い、技術をつなぎ、社会に貢献しています。
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